黄金のプチねた#116カロリーオフ
学食の外にあるドリンクの販売機。その前で言峰薫が振り向いた。
「どれにしますか、凛」
「ミルクティーをお願いするわ」
がっちゃん。出てきた缶を渡される。そして薫は自分の分を選ぶべく、ずらりと並ぶサンプルを一睨み。
「うーん」
彼女は口を尖らせる。どうやら不満であるようだ
「なぁに? 好きなのがないのかしら」
「いや、そうじゃないんです」
なに? 凛が更に尋ねると、薫は真顔でこう言った。
「お金を払ってカロリーゼロってムカつきません? むしろカロリーをよこせと私は言いたい」
「イエローカード!」
凛は薫の頭に手刀を叩き込んだ。
あとがき
思いません?
2011.2/25th