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黄金のプチねた#122カラオケ2

 とあるカラオケボックスの一室で、少女二人が歌いながら楽しげに身を揺する。
 ノリノリなのは蒔寺楓。その横で、少々恥ずかしげにリズムを取るのは三枝由紀香だ。
「「ロジ・ウラ。ロジ・ウラ。ロージ・ウッ・ラッ♪ ロージ・ウッ・ラッ♪ ふーたりっはっ、ロ・ジ・ウ・ラ!!!」」
 ぱちぱちぱち。ささやかな拍手が送られた。
 蒔寺楓、三枝由紀香、氷室鐘、美綴綾子、沙条綾香、言峰薫、そして遠坂凛がここにいる。
「やー、盛り上がってまいりました。たまにゃアニソンも悪くないね」
「えへへ、次の方どうぞ」
 楓が座り、おどけた様子で由紀香がマイクを付きだすと、美綴綾子がそれを受け取る。
「んじゃ、行くか遠坂」
「ええ、望むところよ」
 遠坂凛も立ち上がる。
「「壊れそぉーなー、もーのばかーり、たーたいてぇしーまーうーよー♪ カーラテの十代ィーッ♪」」
 青春系?空手ソングを二人は歌い、途中正拳突きなどをかましている。
 ぱちぱちぱち。
「遠坂も結構イケルじゃないか」
「薫に付き合ったことがあります。ほんの数回だけどね」
「じゃあ、次の曲頼むな」
 綾子の言葉に、しかし凛は「ウッ」と苦しげな顔になる。その手には曲を入れるリモコンだ。
「アタシ〇〇な」
「遠坂、XX入れといて」
 友人達のリクエストを凛は指を震わせながら処理していく。それを見て言峰薫は苦笑する。
「頑張ってください。凛、これも社会復帰のためですよ」
「誰が社会復帰よ。悪かったわね。どうせ私は機械とか苦手よ」
 泣きそうな顔になってます。
 氷室鐘が覗き込む。
「遠坂嬢は機械系が苦手だったとは意外だが、英国風の屋敷で古風な暮らしだそうだからそれも道理か。ああ、そこはこのボタンだ」
「ありがとう氷室さん。ハァ、完璧な優等生で学園生活を通すつもりだったのに、誰かさんのせいで台無しよ」
 言って彼女は薫を睨むが、言峰薫はニコニコしている。
「いいじゃないですか。凛、機械に弱いくらいチャームポイントですよ」
 遠坂凛はムスッとするが、三枝由紀香に「そうですよ。遠坂さん可愛いですよ」などと言われて頬を緩める。
「私だ」
 沙条綾香が台上に乗る。曲名は『深海エンジェル、クリトル・リトル』
「深い海かーらーやーって来たー♪ 暗い瞳のー、あの子は天使(エンジェル)♪」
 ひょうひょうと歌う沙条さん。
「なんか聞いてるだけでSAN値が下がっていきそうだな」
「わざと韻を外して乱調にしてますね。調を持たない現代音楽、ですかねぇ」
 楓と薫が眉間にシワを寄せている。
 登場人物たちが次々と堕ちていくダーク系魔法少女モノだそうだ。美綴綾子も好きらしい。
「これって『超機動少女(マジカルパワード)カナミン』の裏番組でしたっけ?」
「「裏番組などという番組は存在しない!!」」
 綾子と綾香が言峰薫にツッコミを入れる。
「なんだぁ? 言峰はカナミン派か?」
 綾子にジロリと睨まれる。しかし薫は首を振る。
「あれはSFです。魔法じゃないですよあんなの。まー、ツマラナイとまでは言いませんが英語とか致命的なダメ表現あるし設定いい加減だし『判る人ほど白けてしまう』楽しむためには馬鹿になる必要がある作品ですね」
「言峰、お前イエローカードだ」
 怒られました。
 そして時間は過ぎていく。そろそろ終りを考える。
「由紀っち、アレいこうぜ。アレ」
「そうだね蒔ちゃん、アレやろうか」
 これが最後と入力する。
 台上に上がった二人は何故か凛と薫を見やる。そして氷室鐘、美綴綾子、沙条綾香も同様だ。
 ????? なぜと思い凛と薫は互いの顔を見合わせる。
「実はな、今日ここに誘ったのはこの曲を二人に聴かせるためなんだ」
「うん。ギルくんに聞いてね」
 小さな王様? 由紀香の言葉に、薫は腕を組むが解らない。
「私は父から話を聞いた。夜会で綺礼神父に聞いたと言っていたな」
 綺礼? 鐘はフフフと笑うが、凛は訝しげな顔になる。
「アハハ。こんな美味しいネタを秘密にするなんて、二人とも酷いじゃないか」
 美綴綾子は嬉しそう。
「先に言っとくけど、私は関係ないよ。本当だよ」
 沙条綾香は目をそらす。
 そして曲が始まった。

 タイトル『カレイドツインズ、メインテーマ 〜POP〜』

「「きゃぁぁああ?!」」
 凛と薫は悲鳴を上げた。
「冬木が誇るローカルアイドル、カレイドツインズ! 飛ばすぜ由紀っち!」
「頑張ります!」
「ちょっと待って! 何でこの歌がカラオケになってるの?!」
 凛の抗議もなんのその。楓と由紀香はノリノリだ。
「父は二人のライブを観ていたそうで、綺礼神父に話をしたらソフト化ということになってな。映像はライブのものだ。薫嬢の系列グループだろうここは」
「市長ぉー?! というか何さらしてますか言峰綺礼ィー!!!」
 薫が鐘にしがみつく。
 ディスプレイには初等部五年の凛ちゃんと薫ちゃんが楽しそうに踊っています。
「「やめてぇー」」
「あはははははははははは、あははははははははははははは。あはははははははは」
 綾子は容赦なく大笑い。沙条綾香も隠しているが、こらえきれずに震えている。
「「ショート・ケーキに、苺をのせてー(GO GO)!!」
「「ぐはぁっ?!」」
 凛と薫は悶絶した。


あとがき
・二人はロジウラ:公式アンソロジー『月の彼方、永遠の眼鏡』の一発ネタ(だと思う)元ネタは『ふたりはプリキュア』
・カラテの十代:元ネタは『ガラスの十代』管理人(私)の捏造。
・深海エンジェル、クリトル・リトル:『月の彼方、永遠の眼鏡2』で美綴綾子が好きな魔法少女モノ。歌詞と内容は捏造。
・超機動少女(マジカルパワード)カナミン:『とある魔術の禁書目録』内のアニメ番組、魔法少女モノらしい。批評は捏造。
・カレイドツインズ:遠坂凛と言峰薫の黒歴史。誰か他の方も子供凛のカレイドステッキ事件を書いてくださいませ。出来ればオリキャラなしでお願いします(探せばあると思うが)
2011.7/13th
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