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黄金のプチねた#89詰まるモノ

 二つの胸のふくらみには、乙女心が詰まっているという。だが、敢えて言おう。
「私(オレ)の胸に、そんなものは詰まっていねぇぇええ!!!」
「何を力一杯主張しとるかぁぁああ!!!」

 ──── すぱーん ────

 いきり立つ言峰薫の後頭部を、遠坂凛がスリッパでひっぱたく。ここは遠坂邸の居間である。
「痛いじゃないですか、凛。しかしこの程度の痛みで私が止まると思うなよ?!」
 一撃受けても反抗的な薫であった。
「薫、貴女何をトチ狂ってるのよ。むしろ止めなさい。それを」
 凛はそう言い、薫の胸のふくらみに指を指す。しかしガンド(呪弾)は自制する。
「だってだって、王様とおじさまがもっと大きくしろと言うのです。チクショウ、王様は大きいのが好きでもないくせに!!!」
 うるうると涙目の薫であった。
「そうなの?」
「うっく、ひっく。王様は王族趣味で貴族趣味なので、小さい方が好きなのです」
「ああ、貴族文化が発達すると、大きな胸は子育てを連想させるから俗なものと見なされた。大きな胸は下女である乳母の役割。貴族は小さな胸がステイタスってやつよね。胸の大きい女性は馬鹿っぽいっていうのの元ネタね」
「そうです。中世の欧州貴族も、中国の歴代王朝も、日本の平安貴族だって王侯貴族は小ぶりな胸を愛したのです。びば(自主規制)、良かったですね、凛」
「くぁぁああー、おぉぉおおー、るぅぅううー! それはどういう意味だぁぁああ?!」
 スリッパを両手に掲げ、あくまが立ち上がった。もはや悪魔です。
「ひぃぃいい?! ごめんなさ、──── びぶろっ?!」

 すぱんすぱんすぱぱんすぱん。ぱんぱんすぱぱんすぱぱぱん。ぱぱぱんすぱぱんすぱぱぱぱぱん。すぱんすぱんぱんぱんぱぱーん。おまけとついでにラストですぱーん。

「フッ。悪は滅んだ」
薫はソファーの向こう側に転がり落ちた。


あとがき
 成熟した貴族文化では、貧〇がステイタスだったようです。
 お嬢様な秋葉が(小)だったり、貴族というか王様なセイバーが(小)だったり、王族でも馬鹿女属性のアルクが(大)だったり、“没落”貴族のシオンが(大)だったり。判ってやってるとしか思えません(笑)
2009.10.23th

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