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黄金のプチねた#53雑誌

 手にした雑誌をパラリとめくる。載っているのは女性向けのオフィスファッション、服とバッグとアクセサリ。
 やはり少しは着飾らないと、会社で格好付かないときもある。定番のフォーマルは抑えておきたい。
 人の上に立つ者として、組織のみんなが馬鹿にされないよう、身だしなみには気を使う。
「「くっくっくっくっく」」
 笑う声にそちらを見ると、綺礼とギルガメッシュがグラスをかざし、乾杯なんかをしています。
「我が娘も女性のファッションに関心を持つようになったか。喜ばしいことだ」
 マテ。
「ハハハハハ。カヲル、貴様はこの我(オレ)の従者、それなりの着こなしを弁え着飾るのが当然と思え。ハハハハハ」
 いやそれは。

 ニヤニヤ笑うマスター&サーヴァント。相手にしたら負けである。
 薫は女性用ファッション誌を置き、男性用ファッション誌に持ち直す。これぞ男が手にする雑誌。常に身だしなみに気を付ける。それも漢(おとこ)の道だと薫の心は信じている。
「「クックックックック」」
 何故笑う?
「ククク、やはりお前も年頃か。男が気になるなど教会に住まうものとして許せんな」
「ハハハハハ。カヲル、女が男を気にするのは当然であるが、我(オレ)の目に叶う男など、この現世にいるとは思えんぞ」
 二人はグラスを掲げた。
「「乾杯」」

「何が「乾杯」なんですかぁぁぁあああ!!!」
「「ハハハハハハハハハ」」


あとがき
 通販雑誌が便利でしょうがないです。ネット通販も愛用してます。
2008.10/30th
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