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黄金のプチねた#41それは無理
衛宮邸の居間の座卓にガスコンロが設置され、カセットボンベが装着された。摘みをひねって点火して、鉄のプレートを温める。
熱気を帯びたその鉄に、切嗣は真剣な表情でそれを注いだ。
じゅうじゅうと音を立てて、色を変えて固体化していくそれに向かって鋭い針を突き刺して、クルリと回してしばし待つ。
「できた」
お皿に盛って、ソースをかけて青のりを振りかけいただきます。
たこ焼きができました。
「ふふふ、僕の腕もなまっちゃいないな。たこ焼きは得意だったんだ」
威張るほどのものではないが、士郎と大河の笑顔は輝き、尊敬の眼差しを切嗣に向けている。
概して食事に無頓着な切嗣だったが、ファーストフード系には多少であるが理解があった。
サンドイッチにハンバーガー、たこ焼き&お好み焼き。洋食と和食は制覇した。
……ちなみに肉まんは作れない。
はふはふ、熱いうちに食べていく。一個を一口で食べるのがマナーである。たこ焼きをかじりながら食していくなどあり得ない。そう、日本男児は丸ごとたこ焼きを頬張るのだと切嗣は信じている。
大河が二個ずつ頬張って、士郎と争奪戦をしているのだが、それは見えない振りをするのも男である。
「爺さん、おかわり」
「切嗣さん、もっとたくさん作りましょう」
必殺のたこ焼きは好評のようである。パパさんポイント急上昇。これで家での威厳が保たれる。
「今度は私がやりますねー」
大河がボウルを手にとって、お玉で生地をかき混ぜる。
「そうだ! 今度はお好み焼きにしましょう!」
そう言って彼女はボウルを傾けて……。
たこ焼きプレートの上に大量の生地をぶちまけた。
「「うわああああああああ!!!」」
切嗣と士郎の悲鳴に「え? 何?」と笑顔で振り向く藤村大河。ちょっとおちゃめな女子高生(自称)
2008.8/5th
このようなことはしたことはないです(笑)
でも、数枚分のホットケーキの素を一気にフライパンに流し込み、ひっくり返すことができなくて「下は黒こげ上は生」というダメな物をいじけながら食べたことがあります。
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