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黄金のプチねた#33デッキブラシ
遠坂凛の目の前で、言峰薫が気炎を吐いている。
やる気は十分。いくぞ、魔力の用意は充分か? いや、なんかそんな感じなのである。
「ふっふっふ。じゃーん!」
満面の笑みを浮かべて取り出したのはデッキブラシ、船の甲板を掃除したりするアレである。
「そして、じゃじゃーん」
言って薫は紺色のワンピースをかぶって見せた。サイズが大きく、見た目ちょっとダブダブだ。
「更に、じゃじゃーん」
薫は赤いリボンを取り出して、頭の後ろで結んで見せた。
「最後に特別ゲスト! お友達の黒猫さん(野良)です! じゃじゃじゃーん」
金色の目をした黒猫を、薫は籠から取り上げた。
「準備オッケー! さあ!! いきましょう!!!」
魔女っ子ルックの薫はデッキブラシに跨って、さあさあと言わんばかりにこちらを見ている。
……どうしよう。でもこれはやっぱり……。
「ねぇ、薫」
なんですか? ハリーハリー。嬉しそうな薫に凛は、心の中でごめんなさいと呟いた。
「それ何?」
ーー デッキブラシに跨った薫は凍り付いた ーー
凛は背中に汗をかく。いや、私は悪くない。だって判らないんだからしょうがないじゃない。などと思う初等部五年の遠坂凛。
薫の顔から笑みが消え、俯き加減になりました。そしてデッキブラシから手を放し、カランと床に落ちました。
「……、凛」
ふふふふふ。不気味に笑う薫ちゃん。
「貴様、日本人のクセにジ〇リも知らんのかぁぁぁあああ!!!」
「じぶりー?????」
薫に胸ぐらを掴まれて、凛は大きく揺すられる。
そんな少女達の様相を、黒猫が不思議そうに見上げていた。
2008.7.4th
アニメ好きと言うくせにナ〇シカを見てない友人が居ます。殴血KILLべきでしょうか?(ジブリの全作品が好きという訳ではないですが)
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