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Fate/衛宮の食卓・献立一覧
+赤い麻婆豆腐について、お好み焼きをオカズとして美味しくいただく方法について。
鶏ささみと三つ葉のサラダ | えび団子 | いわしの蒲焼 |
鮭の照り焼き | 鶏肉とゆでたまごのしょうゆ煮 | かぼちゃ煮 |
ほうれん草のおひたし | 和風煮込みハンバーグ | かじきのから揚げ |
大根とにんじんのみそ汁 | ハンバーグのサンドイッチ | スライストマト |
とろろ汁 | シチュー | あさり炊き込みご飯 |
玉ねぎとじゃがいものみそ汁 | 卵焼き | エビ包み蒸し |
だし巻きたまご | カレー | イカのエスニック風 |
こんにゃくのおかか煮 | かつおのたたきのサラダ風 | おにぎり |
秋刀魚塩焼き | 鶏肉の揚げ辛ねぎソース | 以下、素材や調味料など |
から揚げ | 肉じゃが | 醤油 |
レンコンとこんにゃくのいり鶏 | てんぷら、えび天 | オイスターソース |
揚げ出し豆腐 | 玉ねぎ入りのみそ汁 | 豆腐 |
豆腐とわかめのみそ汁 | ベーコンエッグ | 納豆 |
鶏の照り焼き | クラムチャウダー | マーマレード |
大根サラダ | 鶏肉の照り焼き | イチゴジャム |
つくね鍋 | たら雪見鍋 | マーガリン |
かに玉・お好み焼き | キュウリの塩漬け | バター |
青椒牛肉絲 | ジャガイモの酢の物 | 海苔 |
肉と野菜の炒めもの | 野菜の肉巻き炒め | 牛フィレ |
シューマイ | ジャーマンポテト | 南瓜 |
トースト | ジャガイモ炒め | 大根 |
きのこの炊き込みご飯 | おかゆ | かいわれ |
半熟卵 | うどん | 葱生、生姜、柚子 |
麻婆豆腐
〇一日目・朝食「衛宮邸の朝」
テーブルに朝食が並んでいく。
鶏ささみと三つ葉のサラダ、鮭の照り焼き、ほうれん草のおひたし、大根とにんじんのみそ汁、ついでにとろろ汁まで完備、という文句なしの献立だ。
「いただきます」
「いただきます」
桜と二人、きちんと座っておじぎをして、静かに食事を始める。
今では師匠である俺を上回るほど桜の腕前は上がっている。
特に鮭の照り焼きの焼き加減は神域に入っているっぽい。
・朝から豪勢だと思います。うらやましい。士郎君、絶対に料理好きだろw
〇同じく「衛宮邸の朝」
「わるい。桜、醤油とって」
「はい-って、大変です先輩。先輩のお醤油は昨日で切れています」
「んじゃ藤ねえのでいいや。とって」
・マイ調味料ですか……。ありえねぇ、と思う私は庶民なのだろうか?
〇二日目・目覚め「衛宮邸の朝」
ご飯を炊いて、みそ汁を作っておく。
昨日は大根とにんじんだったので、今日は玉ねぎとじゃがイモのみそ汁にした。
同じに定番のだし巻きたまごをやっつけて、余り物のこんにゃくをおかか煮にして、準備完了。
主菜の秋刀魚は包丁を入れて塩をまぶし、後は火を入れるだけ、というところでストップ。
「あ、この匂いは士郎の卵焼きね。そっか、今朝は士郎の朝ごはんなんだー」
藤ねえがのんびりと食卓へ移動していく。
・やはり朝から豪華。そして朝からサンマの塩焼きとはヘビーというかなんというか。
〇二日目・学校「日常2」
「衛宮、そのから揚げを一つくれないか。俺の弁当には圧倒的に肉分が不足している」
「……いいけど。なんだっておまえの弁当ってそう質素なんだ一成。いくら寺だからって、酒も肉も摂らない、なんて教えがあるわけでもないだろう」
・頑張れ一成! でも菜食のほうが精神を落ち着かせるには良いとは言いますよね。
〇四日目・夕食「仲良しセイバー、仲良し凛」
どうせこの材料だと作れるものなんて限られてる。
とにかく豆腐が余っていた。ざっと考えて、まず揚げ出し豆腐。
汁物は簡単な豆腐とわかめのみそ汁に。
下ごしらえが済んでいる鶏肉があるので、こいつは照り焼きにして主菜にしよう。
豆腐の水切り、鶏肉の下味つけ、その間に大根をザザーと縦切りにして、シャキッとしたサラダにする。
大根をおろしてかけ汁を作ってししとうを炒めて-−−
・この食事で凛がぐっと拳を握り、多分セイバーが美食の快楽を憶えてしまったのです!
そして兵糧攻めが有効になった瞬間だった(と思う)
〇五日目・夕食「君も一緒に」
「あ、来た来た。ほら、見てよこの料理! なんと遠坂さんは、長らく不在だった中華料理ができる人だったのだ〜!」
テーブルに並べられた料理を前にしてはしゃぐ藤ねえ。
言われてみれば、確かに今日の夕食は中華風だ。四つの大皿には、かに玉、青椒牛肉絲、なんか見たこともないような上品そうな肉と野菜の炒めもの、何を考えているのか皿一杯のシューマイ軍団、と色鮮やかなことこの上ない。
小皿には口休めのサラダ等が用意されており、細かいフォローも行き届いている。
「二人とも早く座ったら?中華ものって冷めると犯罪的に不味いんだから」
……悔しいが、旨い。
中華を作らない理由が"みんな味が一緒だろう"という考えからだったのだが、それが偏見だったと反省するほど、旨い。
・中華料理は火の料理♪ という訳でもないのでしょうが、熱いうちがやっぱり美味しいですよね。熱いのも味の内でしょうか?
中華料理の味がみんな同じ。という意見はまま聞きますが、多分それは合成化学調味料(味の素)のせいではないでしょうか? 安い材料使う店は結構平気で味の素を大量使用するみたいだし(偏見?)
やはり良い素材を使うと、中華もウーマーイーぞー!!! ですね。
〇九日目・起床〜朝食「侵食される食卓」
「なんじゃこりゃーーーっ!!」
「なにこれ、焼いたトーストだけじゃない!士郎、なんで今日の朝ごはんこれだけなのよぅ……!」
「……あのな、仕方ないだろ寝坊したんだから。他のもの作ってる余裕なんてないし、だいたいパン食なんてこんなもんじゃないか。たんにサラダと卵焼きがないだけなんだから、そう大差ないぞ」
「大差なんてありますっ! ね、みんなもそう思うでしょ!?」
「そうね。藤村先生じゃないけど、こんな手抜きは容認できないかな。パン食を舐めてるとしか思えないわ」
……って、ちょっと待て。おまえ、もとから朝食は摂らないスタイルじゃなかったっけ。
「……ふぅ」
うわ、なんだその、あからさまに失望したようなため息は!? セイバー、なんかキャラ違ってないか!?
・そして十二日目・昼食「ランチタイム」で、
「だめでござる。今日は断食するでござる」
というセイバールートにおける最強のイベントが発生する(笑)
〇四日目・帰宅〜夕食「藤ねえたちにセイバーを紹介〜女の子同盟?」
セイバーの歓迎と、昨夜のお礼を兼ねて夕食は力をいれた。
かつおのたたきサラダ風から始まって、ピリリと辛いねぎソースをかけた鶏肉揚げ、定番と言わんばかりの肉じゃがと、トドメとばかりにえび天を筆頭に天ぷら各種を用意する。
奮発したというか、もはや節操のない献立となった夕食は、しかし。
特に今回の天ぷらは美味しく出来たと思う。
身は丸まらずピンとして、衣だってサクサクだった。
文句なく会心の出来だったのだから、なにか一言あっても良かったと思うのだ。
(凛ルート)
「うわ、なにこの天ぷら!?中がほくほくで美味しいとかいう話じゃないよぅ!どうしてくれるのよ士郎。わたしフツーのエビさん見直しちゃったー!」(四日目・夕方〜夕食「イントルーダー」)
(桜ルート)
・カツオのタタキ、旬から外れてると思いきや、ちゃんと二月中に水揚げがあるようです。
そして旬から外れて脂のノリが少々足りないカツオをタタキでいただく。
……すげぇ計算された食卓だ。
〇六日目・帰宅、夕食前「藤ねえの三分間ダッキング」
お好み焼き、というチョイスが謎ではあるが、藤ねえも女の人だったんだ。
「そうだよな、もういい年なんだからそれぐらい出来なくちゃ。あれ……? 藤ねえ、なんで飯なんて炊いてるんだ? お好み焼きならご飯、いらないだろ」
「いるよ。今夜はかに玉にするんだから、ご飯がないとただの卵焼きになっちゃうじゃない」
言って、ぱかん、と卵を割る。
卵が投入されたボールの中には、先だって溶かされていた小麦粉がどろりと渦巻いていた。
「お好み焼き」
・お好み焼きをおかずにご飯を食べる場合ですが、まず「おたふくソース」を使うと香ばしくて美味しいようです。
好きならマヨネーズも可ではないかと思います。
あと、具材に豚肉やシーフードを使うとGoodです。
さらに、キャベツの千切りをしっかり入れて、小麦粉、卵、やまいも生地をあまり大量には使わないで作るとオカズ感が高くなるもようです。
(情報提供に感謝を。自分でも少々試してみました)
〇十日目・夕食前「藤ねえvs凛」
ダンダンと豪快にたらを切る。
白菜も切り分けたし、大根も大量に下ろした。
「よし。次はだしとった鍋に具をいれて、火を付けるだけだっと…」
鍋は煮立たせてある。
もともと簡単に出来る料理だし、オリジナルと言えばいかにだしを美味く作るかだ。
それも巧くいったし、あとは人数分の食器を用意するだけ。
「お帰りー。雪降ってきたんだ、外」
「うん。小降りだけどけっこう積もりそうよ。わ、今夜は鍋物だ。さっすが士郎、冴えてるじゃない。んー、気分もいいしお酒とか飲んじゃおっかなー」
「へえ、いいたらじゃない。雪見のたらは極上だっていうし、ますますお酒が似合いそう」
・雪見のたら、とは鱈を雪見鍋でいただくこことですね。大根おろしをたっぷり用意して、これをかけて雪に見立てます。さっぱりしていて美味しいですが、味付けをしっかりしないと味気ないかもです。
〇二日目・桜と朝食の支度「兆し」
「そうだな。時間もあるし、箸休めになんか作っとこう」
ばこん、と冷蔵庫を開ける。
余っているのはキュウリとジャガイモぐらいか。
「……うーん。キュウリをスティック状に切って塩漬けにしてもいいし、ジャガイモを千切りにして酢の物にしてもいいんだけど…」
どっちにしても数分足らずで片付いてしまう小物で、この手の一品は新鮮なほうが美味しい。
藤ねえと桜がやってくるまであと三十分。
どうせなら直前でサラッと仕上げたほうがいいだろう。
「……む」
そうなると、なんとも扱いの難しい開き時間になってしまった。
・朝食に箸休めを付けるヤツがどこにいる! 士郎、君は既に料理人だw
〇七日目・放課後〜中華飯店「衝撃のマーボー」
この商店街には中華飯店は一つしかない。
紅洲宴歳館、泰山。
町内会からはちびっこ店長と親しまれる謎の中国人・跋さんの振るう十字鍋は、ありとあらゆる食材を唐辛子まみれにする。
つまり辛い。
すごく辛い。
舌を楊枝で千本刺しにされて塩ぶっかけられたぐらい辛い。
俺が中華料理に苦手意識を持つのも、偏にこの店の味付けが地獄的だったからである。
注意!!! 麻婆豆腐は四川料理で間違いありません。
しかし「泰山」は山東省にあります。
そして「山東料理」といえば中華料理の四大料理の一つに挙げられ、北京料理の源流でもあるのです。
その味付けは素材の味を生かしたお醤油ベースが一般的と言われるのですが、山東省も広いのです。
で、何が言いたいのかと言いますと、
「山東省」の「泰山」がある地方では唐辛子味「辣(ラー)」を強烈に効かせた「泰山料理」というべきスタイルがあるのだそうです!!!
つまり! 泰山のマーボーは四川風ではなく、山東省泰山風の味付けであり、ネタではなく実在するスタイルだということです! なんということか!!!
……ちなみに泰山の辺りの山東料理は、気を失うくらいに辛い(唐辛子、ラー油系)のだそうデス。
四川風、麻婆豆腐は黒いマーボーですね。
辛みは唐辛子の他に花椒(四川でよく使う、山椒の一種)を使います。
花椒が舌が痺れるようなピリピリくる辛味。唐辛子がHOTなツーンと来る辛味。
その二つを麻辣(マーラー)と呼ぶ。
唐辛子の辛さは単純に「辣(ラー)」ラー油(唐辛子油)のラー、です。
なんとFateでは、この四川料理と泰山料理の違いしっかりと分けているのです!!! (多分)
追記:「泰山」は「一番だ」という意味で使われることもあるそうです。
おそらく、日本で「富士山」が「富士見そば」とか「〇〇富士」など使われるのと似ている感覚なのだと思います。
〇十一日目・夕食「異変、前兆」
かじきのから揚げを摘みつつ、遠坂は意外そうにこっちを見る。
きつね色に揚がったかじきの切り身は、しょうがの香りをさせた上品なしょうゆ味だ。
そのあたりが遠坂のお気に召したらしい。
「わたしはこっちのが好きよ。シロウがお料理上手で嬉しいわ」
一方、満足そうに甘く煮たじゃがいもを頬ばるイリヤ。
……肉じゃがなのにじゃがいもだけをつつかれるのは残念だが、イリヤが喜んでくれる分にはこっちも嬉しい。
・赤身の魚は唐揚げでも美味しいですが、あまり厚く切らずに下味をしっかり付けるのがポイントではないかと思います。個人的にはタルタルソースも好きです。
〇「終局」
「いや、そうじゃなくてだな……んー、まぁ習うより慣れろか。よし、基本から入ろう。はい、熱いから覚悟してな」
基本はおにぎりだった。
アツアツのごはんを囲んで、二人でぎゅっぎゅっとごはんを握った。
バカにしてると思う。
わたしだって、これにはちょっと拗ねた。
けど視線をあげると、親の仇に挑むみたいに真面目な顔があって、怒るに怒れなかった。
・手で握って作るのを「おにぎり」型などの道具で作るのを「おむすび」と区別すると何処かで聞いた覚えがあります。
私は小さいころ、おやつにはお握りを食べていたので、惣菜パンよりお握りが好きです。
2007.10/24th